もし、災害にあった場合、ドライシャンプーって意外にも大切なアイテムだということ、ご存じでしょうか。昨今、地震が日本中あらゆる場所で起こっている上に、夏から秋には台風への心配も絶えませんね。いずれも、身の安全の確保だけでなく必要になるのが、電気やガス、水道などライフラインの供給が止まった時への備え。特に真夏となると、汗が気になるのにシャワーが浴びられない状況も考えられます。
そんな災害時の備え、防災グッズのひとつとして用意しておきたいのが、水のいらないシャンプー、ドライシャンプーです。このページでは、災害の備えにおすすめのドライシャンプーをスプレータイプ、ムース(泡)タイプ、パウダー(粉)タイプ、シートタイプ、ジェルプタイプの5種類に分けて紹介します!いずれも、ドラッグストアやネット通販ですぐに入手可能です。お好きな使用感、そしてお好きな香りのドライシャンプーを見つけて、ぜひ防災用品の1つに加え、いつか来る災害に備えましょう。
ドライシャンプーってなに?なぜ災害時に役立つ?
ドライシャンプーとは、水のいらない シャンプーを指します。その名称の通り、洗い流さなくてよい、水が必要ないシャンプーのことで、水やお湯が使えない場面で使われます。つまりドライシャンプーを使用すれば、お風呂に入れないときでも髪の毛や頭皮を清潔に感じることができるということです。最近では、ドラッグストアでも、陳列されるドライシャンプーの種類が増えてきました。
使い方もとても簡単です。ドライシャンプーを髪や頭皮になじませるように、まんべんなく揉みこみます。ある程度乾いたら、タオルで拭くだけです。くせ毛でお悩みの方は、もしブラシがあれば、まずブラシで髪を解き、ドライシャンプーしながらブラシで解くとよりスッキリします。
これなら髪が洗えない状況でも簡単にスッキリすることが可能になります。もっぱら、シャワーを浴びるのが面倒な時や真夏の外出で頭皮が汗ばんだ時に使われることが日常的には多いですが、ドライシャンプーを1本持っておくと、シャンプーのできない災害時にも活用できます。
ドライシャンプーは災害時になぜ役に立つのか
災害時は水を使えない状況下に置かれることが多く、普段毎日髪の毛を洗っていた当たり前のような習慣が、突然我慢を余儀なくされます。避難生活が長くなると体を清潔に保つということが難しくなりますよね。頭を洗えずにいると、頭皮に汚れが溜まることで、皮膚の炎症を起こすこともあります。もちろん何より無事にいることや安全の確保が優先ですが、多大なる不安とストレスを受け、解消することもできず生活することを強いられます。そして避難生活という環境では入浴できない、ただそれだけのことがイライラの原因になることだってあるのです。
そんな時に、ドライシャンプーを使って、少しでも爽快感を感じられることは、頭を綺麗にする以外にも、気分転換や心のリフレッシュになりますよね。日本では阪神淡路大震災の断水期間に役立ったことがきっかけで注目されました。それ以降防災グッズとしても勧められています。
ドライシャンプーの選び方!災害時以外で使える!
商品を選ぶ際は、頭皮のにおいを抑えたいのか、それとも頭皮のベタつきを抑えさらっとさせたいのか、目的別で選ぶことをおすすめします。夜に入浴しても朝起きたら汗で髪がベタついたり、ニオイが気になったりする、夏の夜。ドライ シャンプーは洗い流す必要がないので、時間のない朝にも便利です。すばやく、スッキリ髪が復活します。
また、せっかくキレイに髪をセットして家を出ても、時間とともに汗や皮脂が出て夕方ごろには髪がぺたんこになることがありますよね。そんな時もドライシャンプーの使用がおすすめ。手軽に使えるので外出先に携帯すれば、すっきりした髪をキープすることができます。昔はドライシャンプーと言えば、種類が少なかったですが、昨今は様々なタイプのものが発売されています。スプレー、泡タイプのみでなく、パウダー、シートタイプ、ジェル、などの商品が発売されています。では、それぞれのタイプ別に特徴を紹介します!
スプレータイプ
一般的によく見られるものがこのスプレータイプ。ドラッグストアのヘアケアコーナーで置かれているものが多く、最も身近で購入しやすいでしょう。STEPHEN KNOLL、N.、ダイアンなど、おなじみのヘアケアブランドもドライシャンプーを展開しており、いつものお買い物のついでに、災害時の備えとしてのドライシャンプーも店頭で見つけることができます。地肌にスプレーできるものが多く、まるで本当にシャンプーをしたかのような爽快感を得られます。
スプレータイプは、ガス式のものと、ガスを使わないミストタイプの2種類があります。ガス式は爽快感、ミストには洗髪に近いスッキリ感、とそれぞれ特徴があり、お好みの使用感によって選べます。使用感だけでなく、清涼感、豊富な香りの選択肢が多いのも、スプレータイプの大きな特徴です。さっぱり感がしっかり欲しいという方にはスプレータイプがおすすめ。
ただし、スプレー缶の商品は気圧の影響で破裂する恐れがあるので、飛行機などの高地に行く際は注意が必要です。
フォーム(泡)タイプ
災害時や入院の時には、洗った感が得られるフォーム状のドライシャンプーがおすすめです。泡を取り出して手早く頭皮になじませ、軽くタオルドライすれば完了、という手軽さが特徴。まるで、入浴後のような頭皮の爽快感を得ることができます。
また、災害時の避難所や入院中の病室のように、自分以外の人と共同で生活している、自身のスペースが限られているシーンでは、無香料もしくは香りが強すぎないものを選ぶのがベストだと言えるでしょう。介護や入院などを想定して作られているものも多く、無香料の商品もたくさん取り扱われているのでご安心ください。災害時、断水とシャンプーのできない日が長引くことを想定して、匂いのない、あるいは匂いの控えめなドライシャンプーを選びたいという方には、フォームタイプの無香料の商品がおすすめです。
スプレータイプのものと同様に、フォームタイプの商品も基本的にはスプレー缶での発売になるため、気圧の変化に気をつける必要があります。
パウダー(粉)タイプ
水でシャンプーができない時、地肌の皮脂、べたつきを特に不快に感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか?特に夏場は、汗や皮脂、においが気になりやすい時期ですね。そんなお悩みに合うのが、パウダー状のドライシャンプーです。頭皮までなじませマッサージすることで、汚れなどをパウダーが吸着するので、しっかりにおいを抑えてくれます。パウダータイプのドライシャンプーは、自然派コスメで世界中で有名なLUSHなどで取り扱われています。
気分が落ち込む災害時にこそ、少し良いものを使うのはいかがでしょう?シートタイプがアルコール成分を含み、やや刺激があるのに対して、パウダータイプは肌に優しくどなたでも使いやすいです。注意点は、パウダーを髪全体になじませたり落とすため、ブラシが必要という点です。パウダータイプのドライシャンプーを災害時用のリュックなどの鞄に入れる際は、かさばらないブラシもぜひ一緒に入れておくと便利です。
また、使用する量にも気を付ける必要があります。たくさん付けると髪が真っ白になってしまうので、付けすぎには十分注意しましょう。
シートタイプ
使い捨てできるシートタイプのドライシャンプーは、とにかくかさばらず軽量で持ち運びの際に場所をとらないのが魅力の一つ。また、スプレータイプやフォームタイプのようなスプレー缶の商品は、気圧の影響で破裂する場合があるので注意が必要です。それに比べシートタイプは高山や飛行機のなかのように気圧が影響する場面でも気軽に持っていくことが可能。汗ふきシートやクレンジングシートのように、手軽に1枚でサッパリ拭くことができます。シートで直接ゴシゴシ拭くことができるので、洗った感・さっぱり感が得ることができます。厚めのシートに液がたっぷり含まれていて地肌まですっきり拭けるものが、特におすすめです。
注意点としては、袋の蓋がしっかり閉まっていないと中のシートが乾燥することです。合わせて100円ショップなどで販売されている、シート用の蓋も準備しておくと、乾燥が防げて安心です。
ジェルタイプ
ジェルタイプのドライシャンプーと聞くと、想像し難いという方もいらっしゃるかもしれません。ジェルタイプは、主に資生堂のTSUBAKIのものが、ドラッグストアで見られます。細いノズルを頭皮に近付けジェルを押し出し、頭皮をマッサージしながらスッキリと汚れを取り除く、というのがジェルタイプのドライシャンプーの使い方です。ジェルの特性で液が顔に垂れ落ちることなく、お風呂で髪の毛を洗った時と近い爽快感が得られます。蒸発が速いのでタオルで拭く必要もなく、パウダータイプと異なりブラシも必要ありません。
他のタイプのドライシャンプーと比べるとやや重く容器も大きいですが、その場で手軽に使え、周りへの匂いの広がりも気にせずに済みます。災害時こそシャンプーに近い清涼感が欲しい方におすすめの、ドライシャンプーです。
災害時に便利、おすすめのドライシャンプー紹介!
それぞれ、ドライシャンプーのタイプの特徴についてわかって頂けたでしょうか?続いてはタイプ別におすすめの紹介をしていくので、気になったタイプの商品にどのようなものがあるのかチェックしてみてくださいね!
スプレータイプ
スプレータイプのおすすめ商品を紹介します。
資生堂:フレッシィ ドライシャンプー(ディスペンサー)
髪の毛、そして頭皮にスプレーすることで、むず痒いかゆみやフケを軽減。爽快感を与えてくれます。体調が悪い時など、入浴ができない時にもピッタリで、気になる頭の臭いを改善してくれます。生活臭やたばこの臭いが気になる時にも使って頂けます。
参考ウェブサイト
COLAB:ドライシャンプー
COLAB(コーラボ)は、イギリスのビューティーブロガーと美のプロが手掛けるイギリス発のドライシャンプーブランド。皮脂吸着パウダーが配合されており、スプレーするだけでベタつきを抑え、ふんわりヘアに。香りの豊富さも人気です。
参考ウェブサイト
https://www.colab-hair.com/jp-jp/about-colab
フォーム(泡)タイプ
フォームタイプのおすすめ商品を紹介します。
コーセー:フレッシュケア ドライ シャンプーフォーム
頭皮のべたつき、ムレを泡がしっかり吸着し、スッキリ清潔にしてくれます。ラベンダーの香りです。シートタイプもあるので、シーンに合わせて使い分けることができます。
参考ウェブサイト
https://www.kosecosmeport.co.jp/hair/shampoo/wkdp.html
ハビナース: リンスインドライシャンプー
泡がよくなじむので、髪全体に洗浄成分がいきわたりやすいのが特徴です。天然ヤシ油成分、天然植物性保湿成分配合なのでさらさらな髪にすることができます。ローラルの香りで気になるニオイも軽減できます。
参考ウェブサイト
https://www.askul.co.jp/p/263262/
パウダータイプ
パウダータイプのおすすめ商品を紹介します。
ラッシュ: ドライミー! No Drought ドライシャンプー
コーンスターチパウダーが余分な皮脂を吸着してくれます。べたつきをおさえてさらさらな髪に。グレープフルーツ果皮油やライム油配合でリフレッシュできる香り。
参考ウェブサイト
https://www.lush.com/jp/ja/p/no-drought-dry-shampoo
Acure(アキュア):ドライ シャンプー ローズマリー&ココア
ナチュラル派に人気の、アキュアのドライシャンプーは100%ヴィーガン!パラベン不使用など、成分も安全。汗でボリュームダウンした髪もこれでふんわりもとどおりに復活!と人気のアイテム。iharbで購入可能です。
参考ウェブサイト
https://jp.iherb.com/pr/acure-dry-shampoo-all-hair-types-rosemary-peppermint-1-7-oz-58-g/41387
シートタイプ
シートタイプのおすすめ商品を紹介します。
コーセー: フレッシュケア ドライ シャンプーシート
コーセーのこのシリーズにはフォームタイプのほかに、シートタイプもあります。ふきとり化粧水がしみこませてあるシートでふき取るだけで清潔になります。シートをブラシにつけて拭くことも可能。持ち運びにも便利。
参考ウェブサイト
https://www.kosecosmeport.co.jp/hair/shampoo/wkdr.html
スキューズミー:ドライシャンプーシート(20枚入)
サッと手軽に使いたい人は、スキューズミーのドライシャンプーシートがおすすめ。シートタイプなので、場所を選ばず汗をぬぐうように使えます。髪や頭皮を軽く拭くだけでサラサラ感が復活。静電気防止成分も配合されています。
参考ウェブサイト
https://www.squse-me.co.jp/sq/dryshampoo/
四国紙販売株式会社:水のいらない泡なしシャンプー ウェット手袋
水のいらない泡なしシャンプー ウェット手袋は、手袋型になったシートが特徴的なドライシャンプー。5年保存が可能で、災害時の備えにぴったりの商品です。手の力でしっかりこすり取れるためにおいのもとを拭き取れました。一方、汚れを伸ばしてしまいやすく、髪についた汚れを拭き取るにはやや不向きだそうです。両手を使い通常のシャンプーに近い動きでゴシゴシできるので、入浴後のようなさっぱりとした感覚を求める人向きといえます。
参考ウェブサイト
https://www.s-kamihan.co.jp/business/home/gloves/
ジェルタイプ
ジェルタイプのおすすめ商品を紹介します。
TSUBAKI:お家でシャンプー
フレッシュミントと、上品で華やかなフローラルフルーティーをブレンドした香りのジェルタイプシャンプー。スッキリ爽快感を感じられる、使用感で地肌と頭皮のニオイを改善し、さらっとふわふわした髪に仕上げてくれます。
参考ウェブサイト
お好きな香りやテクスチャーのドライシャンプーで、災害時の備えを!
様々なタイプのドライシャンプーをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?手軽に使えるドライシャンプーは、災害時以外にも、洗髪できない時など、さまざまなシチュエーションで今後ますますマストアイテムになりそうですね。普段の生活でドライシャンプーをよく使われる方も、馴染みのない方も、非常時にどの様なタイプや香りのものがご自身の好みに合うか、参考になれば幸いです。コンパクトなもの、爽快感が強いもの、匂いがあまりしないもの…今では様々なドライシャンプーの商品が多数販売されいてるので、ぜひリンク先などでお好みのものを探してみてくださいね。以上、いつ来るかもしれない災害の備えにおすすめのドライシャンプー紹介でした!