ネイリストを目指してみようかと思っているそこのあなたへ。検定、資格、給料年収、仕事スケジュール、ネイリストになるまでの流れを紹介いたします。ネイリストになるには美容師や理容師のような国家資格がなければいけないということはありません。美容系職業に興味のある方が比較的目指しやすい職種だといえます。しかしながら、ネイルサロンに就職してお客さんから指名をもらえたり、独立開業したいプロのネイリストは、豊富な知識と経験、技術の証明が必要不可欠です。ネイリストになるために様々な方法があるのでご紹介していきます。
ネイリストになるには
まずはネイリストにはどうやってなることができるのか、その手段方法について解説していきましょう。
1.美容専門学校
通学では専門知識やスキルに精通した講師から直接学べ、勉強内容や時間の管理も決まっているため、独学が苦手な人にもおすすめです。また、一緒にネイリストを目指すクラスメイトと学習できるので、モチベーションアップにもつながります。美容専門学校の教育課程は、一般的に昼間課程(2年以上)と夜間課程(2年以上)と通信課程(3年以上)に分かれます。このうち通信課程(3年以上)は美容師・理容師を目指す人向けのカリキュラムが組まれているため、ネイリストを目指す人は昼間課程か夜間課程の「総合美容科(トータルビューティー科)」「ネイリストコース」などで学びます。美容専門学校の特長は、必修科目として「総合美容の知識・技術」、選択科目として「ネイルの知識・技術」があるため、文字どおり「美容の総合力」が身に付く点です。学費は2年間で200万円前後かかります。
美容専門学校のメリット
- 美容について幅広く学ぶことができる
- 他の美容系資格取得も目指すことができる
- 検定試験対策や就職サポートが整っている
美容専門学校のデメリット
- 費用(200万円前後)が高め
- 時間(2年間)がかかる
- 授業や試験、課題があり忙しい
2. ネイルスクール
ネイルスクールに通って、ネイル技能試験に向けて学ぶ方法。ネイルスクールでは「ネイリストになるための知識・技能習得」に特化しているため、ネイルについてなるべく短期間に効率よく学びたい方におすすめです。「全30回 / 120時間」など、事前に決められた受講回数と総計時間から判断する場合が多いです。
ネイルスクールのメリット
- ネイルについて短期で効率よく学べる
- 時間の調整が効きやすく、働きながらも通える
- 美容専門学校に比べると学費が安い場合が多い
- 「ネイル検定2級」「サロン就職」など、目的別にコースを選べる場合が多い
- 年齢層が広く、歳を重ねても気兼ねなく通える
ネイルスクールのデメリット
- ネイルについて以外の知識や技能は、基本学べない
- スクールによって講義や技術の質・内容にバラつきがある
3. 通信教育で学ぶ
通信教育で学ぶ場合は、勉強する時間や場所の自由度が高く、ライフスタイルに合わせた学習を進められます。添削サービスや質問サービス、修了証の発行など、講座の種類によって、さまざまなオプションがあるため、確認して自分に合った通信講座を選ぶことが大切です。手ごろな価格帯で、場所を問わずネイルについて学べるということです。例えば家事や育児で家を空けづらいママさんや、平日は仕事で忙しいOLさんなどには丁度良いでしょう。
通信講座のメリット
- 専門学校やスクールに比べ、費用がかなり安い
- 自宅やカフェなど場所を問わず学べる
- 時間の自由がきくため、家事や仕事と両立しやすい
通信講座のデメリット
- 練習モデルを探すのが大変
- 実技の習得が難しい
- ちょっとした疑問を誰かに相談できない
- 美容専門学校やスクール独自の、資格検定試験や就職に関するノウハウなどが学べない
- 基本的には就職サポートがない
4. 独学で学ぶ
ネイリストの資格取得のために、本やテキスト、動画など独学で学ぶ方法があります。独学の場合には、空いた時間を活用して学習を進められ、わからないところは復習や振り返りをしながら自分のペースで勉強できるのがメリットです。また、スクールや通信講座を受講する方法に比べて、コストも抑えられます。試験を実施している団体が出版する公式テキストなどを活用すると、試験の出題範囲を網羅しやすく、効率よく学習を進めていくことが可能です。
独学のメリット
- 費用がかからない
独学のデメリット
- カリキュラムに沿った教養が身につかない
- 教材や道具をすべて自分で揃える必要がある
- 技能試験の勝手やノウハウがわからない
5. ネイルサロンで働きつつ学ぶ
ネイルサロンに就職して、働きながら資格取得を目指すのもひとつの方法です。通信講座やスクールの学費を稼ぎながら仕事以外の時間で勉強でき、経済面への心配も解決できます。アシスタント業務や接客業務をおこない、資格取得後には即戦力としての活躍も目指せるでしょう。
ネイリストの一日
働くエリアや雇用形態によっても異なりますが、ネイルサロンの営業時間は9:00〜20:00が一般的です。勤務時間は、8時間で多くのネイルサロンでは早番と遅番のシフト制となっています。実際のネイリストはどのような流れで働いているのか見てみましょう!
9:00 出社・開店準備
早番スタッフは、店内清掃や備品の補充、ネット予約の確認など開店に向けた準備を行います。お客様がリラックスできるよう、BGMを流したりアロマオイルを炊いたりするのも、早番の重要な役割です。などで空間作りをすることも
10:00 サロンオープン・施術
爪の状態やアートのボリュームにもよりますが、お客様一人あたりの施術時間は、1時間30分〜2時間前後が目安です。
14:00 お昼休憩
予約が空いている時間を見つけて昼食をとるケースがほとんどです。予約が多い土日・祝は、休憩なしで働くこともざらにあります。お客様が予約時間よりも早く来店する可能性もあるでしょう。昼食を買いに行かなくても済むよう、その場ですぐに温めて食べられるお弁当を持参すると良いかもしれません。
15:00 ネイルチップ作成・備品管理
ネイルチップ作成をはじめ、備品や在庫の確認や発注、シフト作成などを含めた事務作業は隙間時間に行います。また、当日予約が入ることも多いため、こまめにネット予約をチェックしましょう。
17:00 施術・引継ぎ業務
お客様の施術・接客が終わったら、遅番のスタッフに引継ぎをして退社します。
ネイリストの給料について
続いては、みなさんが気になるお給料について、一概にはいえませんが、ネイリストの平均年収は、200万円~300万円が相場と言われています。 地域によって多少差が出ることもありますが、平均年収は地域よりもサロンの規模が大きな影響を与えやすい傾向があります。
ネイリストの仕事がきついといわれる理由
一見華やかな仕事に見えますが、実際にはいろいろな側面で厳しくきついと言われることも少なくはないようです。では具体的にはどのような負担があるのでしょうか。
腰痛や目の疲れ
前屈みの状態で施術を行うため、腰や首に負担がかかるため、腰痛や肩こりに悩まされる方もいます。また、長時間一点に集中して作業することから、目のかすみや眼精疲労に悩まされるネイリストは多くいるのが現状です。ゆっくり湯船に浸かったり全身ストレッチ体の凝りをほぐしたり、疲れを溜めないようにしましょう。
アシスタント時代は定収入
アシスタントとしての長い下積みを経てようやく、ネイリストとしてのキャリアがスタートします。歩合制度を導入しているネイルサロンが大半で、下積み時代は給料がやや低めです。指名客が少ないと給料が上がらないこともあり、「思っていたより給料が少ない」という入社後のミスマッチで1年経たずに辞めてしまう人が多いのかもしれません。
休日出勤や残業があることも
一人前のネイリストとして活躍する近道は、とにかく何度も練習すること。最近は、勤務時間に練習やテストを行うサロンも増えていますが、休日や勤務前、勤務後の時間を使って練習に励んでいます。「勤務時間以外はネイルをしたくない」「プライベートの時間を充実させたい」という人にとって、ネイリストの仕事は苦痛に感じてしまうのではないでしょうか。
ジェルやアセトンのアレルギー
ネイリストは毎日、長時間にわたってジェルやアクリルリキッドを扱うため、ある日突然アレルギー症状が出る場合もあります。ジェルのダストは非常に細かく、マスクをしていても吸い込んでしまったり、皮膚に付着してしまったりと、完全に防ぐのは難しいもの。乾燥やかゆみといった手荒れが原因でネイリストを辞めざるを得ない人も多いのが現状です。マスクを二重にする・施術後は必ず手洗いうがいを徹底しましょう。また、手洗いした後や就寝前にハンドクリームで保湿することも心がけると良いでしょう。症状があまりにもひどい場合は、病院で診てもらった方が良いかもしれません。
人に笑顔を与えられる素敵な仕事!
今回はネイリストになるにはどうしたらいいかという紹介をしました。どんな職種やその職種につくまでのプロセスにもメリットとデメリットがあります。デメリットも解説しましたが、もちろん悪いことばかりではありません。綺麗になれるお手伝いができる、そう考えてみたらとてもやりがいのある仕事ではないでしょうか。求人サイトなどで積極的に採用が行われていますので、気になる方はチェックしてみてください!美容関係のことやネイリストに興味のあるという方はぜひこの記事を参考にしてくださいね!