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ひとりキャンプって何するの?初めての方向け、持ち物や費用も解説

休みの日はひとりキャンプをしてリフレッシュしてみませんか?ここ数年流行しているひとりキャンプですが、実際にひとりキャンプで何をするのでしょうか。初めての方におすすめのひとりキャンプに関する情報をお届けします!おすすめの持ち物や費用も解説しますよ。

ひとりキャンプ

ひとりキャンプとは?

その名の通り、ひとりで行うキャンプのことで、「ソロキャン」とも言います。2015年にあfろ氏が連載を開始した「ゆるキャン△」という漫画により人気に火が付きました。この作品でも紹介されているひとりキャンプの特徴として、持ち物が少なくて済むことや、一緒に行く人にそれほど気を使う必要もないという点があります。気軽にキャンプを楽しむことができるとして2019年頃から各種メディアでも大きく取り上げられるようになりました。

ひとりキャンプ 焚火

ひとりキャンプ何するの?

ひとりキャンプをしたことがない方は、実際にひとりキャンプに行って何するの?と少し疑問に思うのではないでしょうか。ひとりキャンプは、自由な時間を楽しむものなので、決して正解はありません!思い思いの時間を過ごせれば良いのです!しかし、初めてひとりキャンプに行くとなると不安ですよね。実際にひとりキャンプをしている方々に人気なことをいくつかピックアップしてご紹介します。

焚火を眺める

焚火は日常生活ではなかなかできないことなので、キャンプの醍醐味の1つともいえます。自分で火おこしをするのも貴重な経験になりますよ。焚火料理を楽しんだり、冬であれば暖を取ったりと実用的な面もあります。

また、焚火には癒し効果があるのをご存じですか?これは科学的に証明されていることで、焚火に含まれる「1/fゆらぎ」という成分によるものです。「1/fゆらぎ」とは一定のようで予測ができない不規則なゆらぎのことで、水の流れる音や小鳥のさえずりなどにも含まれています。

読書や映画鑑賞

時間がゆったりと流れるひとりキャンプでは、読書をしたり映画鑑賞をするのにぴったり!おうちではどうしても生活音が邪魔してしまいがちですが、ひとりキャンプにおいては作品にしっかりと没入することができるでしょう。また、この時間にスマートフォンの電源を切るなど、デジタルデトックスもおすすめです。

キャンプならではの料理をする

外で食べると不思議とどんなものでもより美味しく感じますよね。ひとりキャンプの環境では、カップ麺を食べるだけでも満足できそうではありますが、せっかくなので手の込んだキャンプ料理を楽しみましょう!

例えば、スキレットで分厚いステーキを焼いてみる、ホットサンドメーカーをフライパン代わりにソーセージを焼いてみる、米を炊いてみる…など、普段はなかなかできない体験をしてみると楽しめそうです。

自然を眺めながらコーヒーを味わう

コーヒー好きであれば、コーヒーを楽しむのもおすすめです!手動コーヒーミルで好きな豆を挽き、お湯を注ぎ…自然に囲まれながらコーヒーの香りを思う存分満喫しましょう。

天体観測

せっかくキャンプ場を訪れたのであれば、星空を見てみましょう。普段は街の明かりの影響で、本来あるはずの星が全然見えていないんです。空を見上げて、特に何もせずぼーっとしてみるのも良いでしょう。今は、超軽量で小型の望遠鏡もありますので、本格的な天体観測をしてみるのもおすすめです。

お酒を嗜む

簡単なおつまみを作ってお酒を一緒に飲むのも至福のひとときです。寒い冬であれば、焚火を使ってホットワインなどを作ってみましょう。また、メスティンを使えば簡単に燻製おつまみを作ることができますよ。普段ならなかなかできないお酒の楽しみ方をしてみましょう。

ひとりキャンプ 四季

季節別のひとりキャンプの楽しみ方

いつキャンプに出かけるかによって、楽しめることも様々です!それぞれの季節での楽しみ方をご紹介します!

春には桜が咲きますので、お花見を楽しむことができますよ。また、山菜が出てくる時期でもあるので、旬の食材を使ったキャンプ料理なんかもできちゃいます!

標高の少し高いキャンプ場に出向いて、避暑キャンプをしたり、海や川の近くでキャンプをして釣った魚で調理をするなど、夏ならではのアクティビティを楽しむことができますよ!

紅葉を眺めたり、お月見をしたりなど、自然や景観を楽しむことができます。また、食欲の秋ということで、焚火でやきいもなどをしても良いですね。

冬は空気が澄んでいて星がきれいに見えるので、天体観測をしたい方にはもってこいの季節です。防寒対策は必須ですし、初心者の方は無理をしないようにしましょう。

ひとりキャンプ持ち物

ひとりキャンプに必要な持ち物

ここ最近のキャンプブームもあり、キャンプ道具の種類が増えています。初めての方は、「何が本当に必要なんだろう」と悩んでしまうのではないでしょうか?そこで、これだけは用意しておいた方がいいひとりキャンプ持ち物を厳選しました!

ひとりキャンプに必要な道具①キャンプテント

キャンプに1番必要不可欠なのがキャンプテントです。設置のしやすさや、荷物をテント内にしまうスペースも考慮して、ひとりキャンプでは2人用サイズのテントを選んだ方が良いでしょう。1人用テントだと、荷物を中にしまってみたら寝るスペースがなかったという可能性もあり得ます。

ひとりキャンプに必要な道具②ミニテーブル

料理をしたり、食事をする際などに使います。ひとりキャンプでは、持ち運びのしやすい小さめのローテーブルがおすすめです。大きいテーブル1つを持っていくよりも、いくつかのミニテーブルを持って行った方が、収納もしやすく様々な用途で使うことができます。

ひとりキャンプに必要な道具③椅子

キャンプ中は、この椅子の上で過ごす時間が1番長くなるかと思いますので、座り心地などストレスのないものを選ぶと良いです。おすすめなのは、地面との距離が近くて自然とリラックスできる、テーブルの高さにあった椅子を選ぶことです。椅子だけはネットではなく実店舗で自分に合った椅子を探すのがおすすめです。

ひとりキャンプに必要な道具④寝袋

保温性や中綿、生地など様々な種類があるので、季節などをふまえて選びましょう。寝袋には快適温度が表記されているかと思います。この数字がキャンプ場の夜の予想気温よりも少し高く記載されているものを選ぶと、快適に眠ることができますよ。

ひとりキャンプに必要な道具⑤焚火台

キャンプ場によりますが、地面の上で直接焚火をすることを禁止している場合も多いので、焚火台は用意した方が無難です。網や鍋などをおけるタイプを選ぶと料理の幅が広がりますよ。ただし、ひとりキャンプの場合は、荷物を自分1人で運ばなければならないので、できるだけ重たくないものを選ぶようにしましょう。

ひとりキャンプに必要な道具⑥調理用バーナー

もしも風が強くて火力が足りない、慣れない焚火での調理が難しいとなってしまうと、せっかくのキャンプでの料理を楽しむことができなくなってしまいます。そんな時に調理用バーナーがあるととても便利です!火力の調整もできるので、火加減が難しい料理などでもおうちで調理をするのとそれほど変わらない感覚で作ることができます。

ひとりキャンプに必要な道具⑦調理器具、メスティン等

メスティンとはアルミ製の飯ごうのことで、様々な料理に応用することができる調理器具です。お米を炊くのはもちろんのこと、パスタなどの麵を茹でたり、お肉を焼く時にも使えますし、燻製などもできますよ。これさえあれば、他に余分な調理器具やお皿などはなくても大丈夫ですので、できる限り荷物を減らしたいひとりキャンプに最適な道具と言えるでしょう。

ひとりキャンプに必要な道具⑧ランタン

キャンプ場の夜は想像以上に暗いので、テント周りを照らしてくれるランタンは必需品です。特にひとりキャンプの夜は、少しだけ物悲しい気持ちになったり、不安になったりすることもあるので、ランタンで明るい空間を作ることをおすすめします。ランタンには、ガソリンやガスを使う燃料系のランタンと、バッテリーや電池を使うLEDランタンの2種類がありますが、ひとりキャンプではコンパクトで持ち運びもしやすいLEDランタンが適しています。また、ランタンだけだと、手元や地面しか照らせないので、ランタンハンガーもあると広い範囲を明るくできて快適に過ごせますよ。

ひとりキャンプに必要な道具⑨ペグハンマー・ペグ

テントにペグが同梱されていることもありますが、かたい地面の場合だと刺さりにくく、テントの設営に長時間かかってしまうなんてことも…しっかりと強度の高いペグを用意するとよいでしょう。

ひとりキャンプに必要な道具⑩グローブ

テント設営の際にロープを引っ張ったり、ペグを打ち付ける時に手を保護してくれます。焚き火用の薪を触るときの手のけが防止にも役立ちますし、熱いものを持つ場面もあるのでやけど防止にも役立ちます。

ひとりキャンプ費用

ひとりキャンプにかかる費用はどれくらい?

ひとりキャンプには興味があるけれど、道具を一からそろえるとなるとどれくらいの費用がかかるのだろう」と疑問に思いますよね。

道具にそこまでこだわらず、最低限のひとりキャンプを楽しめれば良い、お試し感覚で行ってみたいという方は、約20,000円ほどの費用があれば揃えることが可能です。

しかし、実際のひとりキャンプにおける快適さや、今後何年間も使うということを考えるのであれば、もう少し道具にこだわった方が良いのではないかと思います。その場合の相場は、約6~7万円が一般的にかかる初期費用とされています。

ひとりキャンプに必要な道具の、それぞれの人気商品の価格をもとに、大体どれくらい見積もっておけばよいのか、平均価格を概算してみました。

  • テント        約10,000円
  • ミニテーブル     約3,000円
  • 椅子         約10,000円
  • 寝袋          約5,000円
  • 焚火台        約5,000円
  • 調理用バーナー    約10,000円
  • 調理器具(メスティン)約3,000円
  • ランタン       約3,500円
  • ペグ         約3,000円
  • ペグハンマー     約3,000円
  • グローブ       約3,000円

           (計58,500円)

ひとりキャンプ リーズナブル

リーズナブルなキャンプ場を利用しよう!

道具にはこだわりたい…しかし、どうしても費用がかかってしまいますよね。その分お財布にやさしいキャンプ場を利用してみませんか?お得なキャンプ場をご紹介します。

矢板市城の湯キャンプ場(栃木県)

東京の都心から約2時間、東北自動車道矢板ICからは約7分と、アクセスの良さが魅力的な矢板市城の湯キャンプ場ですが、魅力はこれだけではありません。なんとこの施設には、場内に露天風呂付きの温泉が併設されているんです!超音波風呂などもあり、疲れた身体をリフレッシュさせることができます。そして、嬉しいポイントが、キャンプ場利用者は割引価格で利用することができる点!キャンプ場は1区画10メートル×10メートルで、1泊2,000円で借りることができます。

稲ヶ崎キャンプ場(千葉県)

千葉県最大の人造ダム亀山湖の湖畔にあるキャンプ場です。フリーサイトエリアは、1区画が広く設けられているので、ゆったりとくつろぐことができ、他の人のことも気になりにくいですよ。さらに1区画たったの1,100円で借りることができます!

都心から1時間半もあれば到着する近さではありますが、キャンプ場は車道からはかなり離れていて、場内には小川も流れているので、静かな環境でリラックスすることができます。

県立赤城公園キャンプ場(群馬県)

こちらは星空を楽しみたい方におすすめです!群馬県前橋市の赤城山の標高1,300メートルに位置するキャンプ場で、なんと無料で利用することができてしまいます!天空サイトならではの美しい星空と、爽快な景色を満喫することができますよ。

キャンプサイトは木々の中に点在していて、ひとりキャンプ向けのサイトが多く用意されているのも特徴の一つです。まわりでキャンプをしている方もひとりで来られているので、人の声などが気になりません。

トウシキキャンプ場(東京都)

東京の離島、伊豆大島にあるキャンプ場で、なんとこちらも無料で利用することができます!場内には炊事場やかまどだけでなく、シャワーやごみ収集所まで完備されています。無料で利用することができるのに、ごみまで置いて帰れるのはとても嬉しいですよね。

また、トウシキキャンプ場は伊豆大島の南端部に位置しているため、朝日と夕日の両方をじっくりと楽しむことができます。キャンプ場の近くにはトウシキ遊泳場もあり、美しい澄んだブルーの天然のプールを楽しむこともできます。

ひとりキャンプに行く際に気をつけた方がよいこと

リフレッシュもでき、魅力がたくさんあるひとりキャンプですが、1人でいるというリスクは意外と大きいんです。あらかじめ注意点を把握しておけば対策することができます。ひとりキャンプ初心者さんが気をつけた方がよいこととその対策方法をお伝えしますので、是非参考にしてくださいね。

盗難被害

トイレに行ったり買い出しのためにテントを離れると、1人なので必然的にキャンプ道具から目を離すことになってしまいます。その間の盗難リスクは大きいですよね。キャンプ場だからとはいえ、盗まれないという保障はありません。不在時や就寝時にはキャンプ道具をテント内にしまい、鍵をかけるようにしましょう。また、ランタンを点灯させ、音楽やラジオをかけておくというのも効果的です。

けがやトラブル

キャンプ中にはけがや天候トラブル、動物との遭遇、対人トラブルなどが起こり得ますが、もちろんこれらにもひとりで対応する必要があります。キャンプに行く前に友人や家族に自分の居場所を伝えるようにし、簡単な応急処置セットは持っていくようにしておきましょう。また、周りのキャンパーさんに挨拶をしたり、管理人さんが常駐しているキャンプ場を選ぶのも効果的です。キャンプ場によっては圏外の場所もありますので、あらかじめ調べてスマホが使える状態にしておくことも大切です。

天候や気候の変化

キャンプ場は郊外にあったり標高が高い位置にあったりすることが多いので、気温が低く天気も変わりやすいんです。天気予報の内容に関わらず、防寒着やレインウェアを持っていくようにしましょう。また、自分のいる場所が晴れていたとしても上流で雨が降っていれば川など増水の危険性もあります。自分のいる場所だけでなく周辺の天気予報も気にかけながら安全に考慮したうえでひとりキャンプを楽しみましょう。

ひとりキャンプ 非日常体験

ひとりキャンプに出掛けて非日常体験を楽しみましょう!

今回はひとりキャンプに関する情報をお伝えしました。準備やリスク対策など、1人だからこその大変さも多少ありますが、自分のお気に入りの道具を揃え、他人を気にせず自由気ままに楽しむことができるひとりキャンプはとてもおすすめです。自然に囲まれながら、日常では体験できないことをたくさん経験して、リフレッシュしてみませんか?