寝台列車でいつもより特別な旅を日本でしてみませんか?ヨーロッパなどの海外では寝台列車ってよく走っているイメージがありますよね。しかし、実は日本でも乗れちゃうんです!
コロナ前は海外旅行に行っていた方がたくさんいらっしゃると思います。近場でいけば、韓国のソウルや釜山、台湾など、週末旅行を楽しんでいた日常がコロナの影響により、海外旅行に行くことが難しくなってしまった今、国内旅行を充実させてみるというのはいかがでしょうか?
乗り心地の良い列車でゆったり大人の旅を!リーズナブルなものからリッチなものまで様々!あなたにぴったりなオススメの列車を紹介します!
そもそも寝台列車とは?
普段から電車に乗ることが多い方もいると思いますが、その種類は様々です。移動のみの目的ではなく、鉄道に乗ること自体が旅行の目的となるような列車を観光列車といいます。そして、夜間帯の日付をまたぎ運転している列車を夜間列車と呼び、さらにその中でも寝台列車は寝台車を主体としたものを指します。かつてはビジネス関係の移動などでよく用いられていましたが、時代の流れとともに、新幹線や飛行機、高速バスなどの交通機関が著しく発達し、徐々に使用される回数が減っていきました。そのため一部の列車は運行中止になってしまったり、運行回数が減少してしまったものもあります。ですが、今もなお鉄道好きな方や列車旅行好きの方からたくさん愛されています。
寝台列車の魅力とは?
続いては、日本の寝台列車の魅力について迫っていきましょう!
魅力ポイントその➀:車窓から見える素晴らしい景色
観光列車は飛行機や新幹線、高速バスなどと違い、ゆっくり車窓から外の景色を楽しむことができます。その列車ごとに運行する地域や距離も違うため、景色や空気が少しずつ移り変わるので、その土地特有の季節感を肌で感じることができます。美しい景観で日頃の疲れが心身ともに癒やされそうですよね。
魅力ポイントその②:高級レストランクオリティの食事
列車に乗るといえば、新幹線でも駅弁などのグルメを楽しむことができると思いますが、観光列車の食事も格別です!一流シェフが腕を振るうフレンチのコース料理や地元農家の新鮮な食材をふんだんに使用した和食、ワインに合う料理に特化した食事など。まるで高級レストランに来たようなクオリティに皆さん驚くはずです!また美味しい食事とともにお酒を楽しめることができるのも列車旅ならではの醍醐味ではないでしょうか。
魅力ポイントその③:ラグジュアリーな外装や内装
鉄道好きの方なら、なお注目されるであろうポイントの1つがそのデザイン。美しい洗練されたその見た目は外装のみならず内装も大変素晴らしいです。高級ホテルのような雰囲気の列車から、有名デザイナーが手がけたユニークなデザインのものまで。その列車により見せる顔が違ってくるのも楽しみの1つですね。落ち着く空間でのんびりとした時間を過ごすことができるので、いつもの慌ただしい日々から少し落ち着いて、家族やパートナー、友人とゆったり会話することもできそうですね。
値段の相場はどのくらい?
もちろんその寝台列車によって値段は異なりますが、まさに価格設定はまさにリーズナブルなものから高級なものまでピンキリです。個室部屋のランクや食事の有無など、自分の希望する旅によりコストは左右します。例えば、シンプルにただただ列車に乗りたいのみであれば、1泊1万円前後で楽しむことも可能です。せっかくだからお金を気にせず部屋や食事も存分に満喫したい!という場合、10万円以上かかることもあります。観光列車で旅したい場合、まずご自身の住んでいる地域から列車が発車する駅まで出向く必要があると思います。その場合、その列車出発地点までかかるコストも視野に入れて、どの列車のどのプランにするのか予算決定をするのも1つの方法でしょう。次のおすすめの寝台列車の紹介では具体的な料金なども合わせて解説します。
おすすめの日本の寝台列車!
それではここからはお待ちかねのおすすめの寝台列車を紹介していきます!まずは国内編。東京などの関東のみならず大阪住みの方でも楽しめる寝台列車も厳選しました!
#1 サンライズ出雲・瀬戸
時の経過とともに数々の寝台列車が廃止になっていく中、唯一の毎日運行で東京と四国・山陰エリアを繋いでいる列車が、このサンライズ出雲・瀬戸です。この列車は7両+7両で計14両編成となった列車が岡山駅で7両ずつに分離します。その後サンライズ瀬戸、サンライズ出雲となり、サンライズ瀬戸は高松駅に、サンライズ出雲は出雲駅へ向かうのです。東京駅発である下り線は21時50分に東京を出発、出雲駅に9時58分に、高松駅には7時27分に到着。一方の上り線は高松駅を21時26分に、出雲駅を18時53分に出発し、7時08分に東京駅到着といったダイヤになっています。途中、大阪にも停車するため、大阪からの乗車も可能です。
デザイン
列車デザインは夜明けの明るいイメージをしたベージュと赤の車体に、住宅メーカーと共同で設計した木のぬくもりを感じる車内。木の温もりを生かしたインテリアに統一されており、とても落ち着く空間に仕上げられています。客室はA寝台、B寝台、普通車指定席であるノビノビ座席の3種類に分けられています。
客室・座席
A寝台にはシングルデラックスがあり、サンライズ出雲の中で最もプレミアムな部屋。優雅にくつろぐことができるように、幅の広いベッドや独立したデスク、洗面台を設置しています。その他にはB寝台にシングル、シングルツイン、ソロ、ツインの4種類の客室と運賃と指定席特急料金だけで利用することのできるノビノビ座席があります。ノビノビ座席は座敷(カーペット)席のような雰囲気で、上下段の2段構造になっており、隣の区画とは素通しですが、頭の部分だけは区切られています。
食事
残念ながらサンライズ出雲には食事車は完備されていないため、列車内で作られた食事を楽しだり、食事を購入することはできません。なので、列車乗車前に自身で用意する必要があります。
料金
料金としては、シングルデラックスが約13,980円、シングルツインが約9,600円、シングルが約7,700円、ソロが約6,600円、サンライズツインが2人分で約15,400円、ノビノビ座席が530 円になります。この寝台列車の客室の中ではソロが最も安い価格で抑えられると言えるでしょう。
# 2 カシオペア紀行
上野から札幌間の約1200kmを走行する寝台列車がカシオペアです。惜しまれながらも2016年に定期運航を終了し、それ以降はツアー専用臨時列車カシオペア紀行として親しまれています。大阪からの場合だと、一度新幹線もしくは飛行機で東京まで移動する必要がありますが、その価値がある列車なので、ぜひ以下の説明を参考にしてみてください!
デザイン
車両は全て2階建てになっており、外観は白を基調に赤・青・黄色のストライプを基調としたスマートなデザインが特徴的。内装は品のある落ち着いた雰囲気で、そこはまるで高級ホテル。寝台車10両、食堂車1両、ラウンジ車1両の12両という編成になっており、列車とは思えないほど広々とした空間になっています。
客室
客室は大きく分けて3種類。最上級クラスのカシオペアスイート展望タイプとメゾネットタイプ、カシオペアツイン、カシオペアデラックスの3つ。カシオペアスイート展望タイプは1室のみの貴重な展望スイートで180度パノラマの流れる景色を満喫することができます!上段と下段を占領する2階式のスイートルームであるメゾネットタイプのとても魅力的ですよね!
食事
カシオペアは食堂車を連結しているので、車窓から景色を眺めながら、美味しい食事が味わえます。フランス料理のコースメニュー(7800円から)または懐石御膳(5500円から)が楽しめます。さらに部屋で食事をしたい人には、和風のお重になったカシオペアスペシャル弁当(3500円から)も。視覚、味覚の両側面から満足できること間違いなし!
料金
参考価格として上野~札幌間の寝台料金、特急料金、運賃の合計額を紹介します。カシオペアスイートの場合は約42,710円、カシオペアデラックスは約34,400円、カシオペアツイン約30,570円という価格設定になっています。ここにプラス食事をされる際は、食事代が加算されていくような形になります。
いつも頑張っている自分に少しスペシャルな旅のご褒美を!
いかがでしたか?寝台列車というと挑戦するには少しハードルが高い印象だったと思いますが、この記事を通して以前より身近に感じて頂けたのではないでしょうか?乗り物や列車に乗る時間が好きで移動時間も移動だけではなく、旅行のように楽しみたいという方にはぴったりです!