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今知りたい!88risingってなに?読み方は?

88risingって聞いたことありますか?日本が誇る歌姫、宇多田ヒカルが、フェスとしては初のパフォーマンスを披露したことで、注目度アップのレーベルなんです!宇多田ヒカルは米カリフォルニア州インディオの砂漠地帯「コーチェラ・ヴァレー」にて行われる世界最大級の音楽フェス「Coachella 2022」に出演しました。そしてメイン・ステージの88rising「Head In The Clouds Forever」にてフェスとしては初のパフォーマンスを披露したことで、注目度アップのレーベル。本ステージには、Warren Hue(インドネシア)、MILLI(タイ)、BIBI(韓国)、NIKI(インドネシア)、RICH BRIAN(インドネシア)、宇多田ヒカル(日本)、Jackson Wang(中国)、そしてCL & 2NE1(韓国)と世界中から集った世代を超えたアジア系のアーティストたちが集結しました。音楽レーベル・88risingとは? 他、88risingの注目したいアーティストを紹介します!

88risingとは?

88risingは日系アメリカ人のSean Miyashiro(ショーン・ミヤシロ)が2015年に立ち上げたコレクティブレーベルです。アジアのポップカルチャー、ユースカルチャーを世界にプレゼンテーションするプラットフォームとしてヒップホップをメインにアジアンカルチャーを世界中に発信しています。音楽レーベル/マネジメント/マーケティング会社と様々な側面をもつのが88risingです。88risingha読み方は(エイティエイトライジング)です。

略歴

CEOのショーン・ミヤシロは、ニューヨークが拠点ですがロサンゼルスと上海にもオフィスを構えています。ニューヨークをベースにアジア人のアーティストをグローバルに打ち出していっています。1981年、アメリカ・カルフォルニア州で、日本人の父と韓国人の母親のもとに生まれる。大学を中退後、音楽企業を経て、2013年にカルチャーメディアのVICEに入社。EDM専門サイトのThumpを立ち上げた後の2015年に88rising前身となるレーベルCXSHXNLYを馬正遠と設立。

2016年、YouTubeチャンネルを88rising名義で開設し、最初のビデオをアップロードしました。翌年の2017年には、アジア9都市を巡るツアーを、またその翌年の2018年にはサンフランシスコ、ロサンゼルス、ニューヨークでもライブを敢行しました。

Rich Brian、Joji、Higher Brothers、NIKIなど、アジア出身(もしくはアジア系の出自を持つ)の才能を、アメリカを中心として世界中に届けています。他にも、アジア系ミュージシャンのMVの制作やディストリビューションにも力を入れ、レーベルともエージェントとも制作会社ともつかない独特の活動をフットワーク軽く行なっている。ちなみに「Head in the Clouds」という名前のロサンゼルスで開催しているフェスティバルの名前でもあります。

2018年は後にレーベルを代表する作品が数多くリリースされました。2月にはRich Brianのデビューアルバムである「Amen」をリリースし、Billboard最高18位を記録、またiTunesのヒップホップチャート1位を獲得した最初のアジア系アーティストとなりました。また、7月には最初のコンピレーションアルバム「Head in the Clouds」をリリースし、m-floのVERBALも客演として参加しました。

BillboardのR&B/ヒップホップチャート1位獲得!アジア勢初の快挙!!

元YouTuberからミュージシャンへと転身した88risingのJojiによる1stアルバム「BALLADS 1」が、BillboardのR&B/ヒップホップチャートの1をアジア系ソロアーティストにして初めて獲得しました。

Jojiは、1992年9月18日生まれ、R&Bシンガー・ラッパーです。ニューヨークとロサンゼルスを拠点に活動する彼は、実は大阪府出身で日本人とオーストラリア人の両親を持ちます。18歳で日本からアメリカに渡って以降、高校生の頃に設立したYoutubeチャンネル「DizastaMusic」でFilthy FrankやPink Guyという彼自身が創り出した架空のキャラクターとして過激な発言をユーモラスに発信するスタイルで人気を集めました。そして2017年、Youtubeでの活動は引退し、JOJIの名前で本格的に音楽活動を始めました。故郷は日本だという彼の音楽をぜひ聴いてみて下さい。

続くレーベルの快進撃!

2019年からは、前述のコンピレーションアルバム名を関した音楽フェスティバル「Head In The Clouds Festival」を主催し、所属アーティストの他にNosaj Thing(ノサッジ・シング)、ANDERSON .PAAK(アンダーソン・パーク)、KOHHといったアーティストも出演を果たしました。

2020年の新型コロナウイルスによる影響でライブ興行に影響が出る中、5月6日にはオンラインコンサート「Asia Rising Forever Festiva」が公式YouTube・Twitterアカウントを通して配信され、成功を収めた。米国で人気急上昇中の国内外20組以上のアーティストが出演しました。韓国からは、カンダニエル(KANGDANIEL)、シエルシ(CLC)、ヒョゴ(Hyukoh)、リム・キム(Lim Kim)が参加し、韓国以外からは、ニキ、ケシ、リッチ・ブライアンなどのアジア系ミュージシャンが出演している。

今回のライブ配信を通じて、参加アーティストは、独占インタビューやサプライズゲーム、ベッドルームからの親密なパフォーマンスなど、様々なコンテンツを披露しました。

88rising アーティスト

先に紹介したオーストラリア系日本人jojiをはじめ、東洋にルーツを置く88risingのアーティストを紹介します。

​​Rich Brian

インドネシア・ジャカルタ出身のRich Brian(リッチ・ブライアン)は、創業者ショーンがSNSで発掘し88risingに参加しました。インドネシアで育ったブライアンは、YouTube動画を見ながら英語を独学で覚え、ネイティブ顔負けの英語力を身に着け、 カニエ・ウェストやドレイクなどの動画を見ながら、自らラップを作るまでになった天才肌アーティスト。深く低いトーンの声が素敵です。

Higher Brothers

Higher Brothers(ハイヤー・ブラザーズ)は「チャイニーズヒップホップシーン」を担う存在。中国四川省・成都出身で、メンバーはMaSiWei、Psy. P、Melo、DZ Knowで構成されています。元々は地元の成都で活躍していましたが、2016年に88risingにジョイン。中国語でラップする『Black Cab』のミュージックビデオがYouTubeに投稿され、注目を集めました。四川訛りの中国語や、東洋文化を取り入れたテーマでラップを作ったりと、オリジナリティがあることが評価をされています。

NIKI

レーベルアーティストの女性シンガーであるNIKI(ニキ)。Rich Brianとともに、インドネシアのジャカルタ出身の彼女は、88rising屈指の歌唱力の持ち主!ハリがあるけれどメロウで透明感ある歌声は、ずっと聴いていたくなるような心地よさです。

新しい学校のリーダーズ「ATARASHII GAKKO!」

日本の清廉潔白な「女学生」を思わせるセーラー服にパンクな装飾を施した衣装で、卓越した歌唱力とダンススキルをもつグループ。アイドルでもなければ、従来のボーカルとダンスによるパフォーマンスグループの枠にもはまらない、レトロかつオルタナティブなその個性がハマる88rising注目の新しい学校のリーダーズ。

次回の来日公演に期待!

コロナ渦もなかなか止みませんが、その中でも勢いが止まらない88rising!今回の宇多田ヒカルとの新作でもますます注目され、来日公演にも期待したいですね。Spotifyなどの音楽アプリでも楽曲を聴くことができるので、ぜひ聴いてみてくださいね!