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歯科矯正に興味のある方は必見!医療費用控除できる可能性も?

歯科矯正

歯科矯正費用のお金がないから矯正できない、とお悩みの方、諦めないでください!実は、歯科矯正は保険適応される場合があります!

虫歯治療などとは異なり、噛み合わせや歯並びを改善するために行う歯科矯正治療は、絶対に必要、必ず行わなければならない、というものではありません。しかし、そのケースにより、公的医療保険が適用される矯正治療があるのです。噛み合わせが悪い状態や不揃いな歯のまま放置しておくと、その度合いによっては食べ物をよく噛むことができなかったり、歯槽膿漏や虫歯になりやすいなどのトラブルにつながることもあります。見逃しがちな歯の健康を、歯科矯正を行うことで見直しましょう!

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歯の健康はなぜ大切?

体調が良くないと、その変化にも気づきやすいですし、不調だと日常生活にも支障を来たすので、体の健康には意識的に気を配る方がほとんどかと思います。しかし、歯の健康はあまり気にしてない方も多くいらっしゃいます。いざ、虫歯や歯ぐきに炎症を起こしてしまうと、予想より大変で不便な思いをしたという経験ございませんか?その場合はまず日々のデンタルケアの方法を見直してみましょう。歯ブラシの仕方や歯磨き粉を自分の歯の状態に合わせたものに変えてみる、液体歯磨きを併用してみるなど、歯の健康は一日にしてならず。日々の積み重ねなのです。では、歯のケアがどのくらい大切なのか、歯を失ってしまうとどのようなデメリットがあるのか、わかりやすく解説していきます。

デメリット①栄養の吸収を妨げる

口は消化器官の入り口と言われています。歯が揃っていて健康な場合は、食事の際に不便を感じるとこなく、食べるという動作を行えていますね。しかし、もし歯を失ってしまうと、咀嚼という動きがうまく出来ず、食べ物をしっかり噛むことができません。そのため、栄養は十分に吸収されず、胃腸への負担もかかってしまいます。

デメリット②運動能力を低下させる

歯を失い、しっかり噛みしめることができなくなることで、上手に力を入れることができなくなります。例えば、日常生活においての「歩く」「走る」「立つ」「座る」「力を入れる」などの基本的な動作の運動能力の低下にも繋がってしまうのです。特に高齢者などは、加齢とともに筋力も低下するため、歯で食いしばることができないと、自由に歩くことも難しくなってしまうことがあります。

デメリット③認知症を進行させる

大多数の人にとって、人間が生きている上で「食事」はとても楽しみな時間だと思います。しかし歯を失ってしまうと、食べるという動作にも支障が出るので、大きな楽しみである「食事」の欲求を満たせなくなるという事態にもなりかねません。そして、食事以外のことにも気力をなくしてしまい、認知症を進行させる可能性もあると言われています。

さらに本来、噛むという動作を行うことで脳に伝わっていた刺激が、歯がなくなることで、その刺激もなくしてしまう。その結果、認知症のリスクがあがる場合もあります。

ある調査によると、80歳の日本人における歯の平均本数は、8本のみ。一方、歯科先進国であるスウェーデンは25本、アメリカは15本です。その二カ国と比較しても、日本人の歯の平均本数はかなり少ないことがわかりますね。

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歯科矯正はなぜ必要?

日本の歯医者さんとは、虫歯や歯周病になってから治療に行く場所。先進国での位置づけは虫歯や歯周病にならないように、予防に行く場所。ふだんから予防のために通院しているため、多くの方が年齢を重ねても自分の歯を健康に保つことができているのです。

ようやく日本でも昨今、「予防歯科」の意識が浸透しつつあります。生涯を通して、楽しく身の歯で過ごしていくためには、昔ながらの常識にとらわれるのをやめ、「予防歯科」に努めることが重要です。

そのため、歯並びや噛み合わせが気になる方は、一度歯医者でカウンセリングを受けることをおすすめします。一昔前は、矯正治療をする場合は、小学生から高校生の間に行うものという考え方が大多数でした。ですが、最近では成人した大人の矯正も珍しくはありませんよね。実は成長期に歯科矯正をしようと、成人してから治療しようと、その治療過程に大きな違いはなく、矯正にかかる期間も子どもと大差ありません。歯を支えるための部位である歯槽骨と歯肉さえ健康であれば、年齢に関係なく矯正治療を行うことは可能なのです。

日本と海外では歯並びへの認識に大きな差があるようです。海外では歯並びで第一印象が変わるほど、とても重要なパートとなっています。

歯科矯正ができない場合もある?

歯科矯正を行うのが難しいケースというのは、ひどい歯周病を起こしている場合です。歯周病は歯肉と歯槽骨に炎症が起きてる状態で、進行すると歯がぐらついてしまいます。このような状態で矯正治療を行うと、建物に例えると、沼地に立っている傾いた家をまっすぐにしようとするようなものです。たとえ矯正治療をしたとしても歯が浮いてしまい、矯正治療を行う上で良い状態を長期間に渡って保持することが困難になります。

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歯科矯正のメリットとデメリット

では歯科矯正を行う上でのメリットとデメリットについて解説していきます!

メリット

見た目が改善することで、今までコンプレックスだった部分が解消され、自分に自信が持てるようになります。歯を見せて笑うことに抵抗があり、いつも手を抑えて笑っている方はキラッと素敵に笑えること間違いなし。さらに歯の噛み合わせが改善することにより、肩こりや頭痛などの症状も良くなる場合があります。歯と歯茎全体の健康維持に役立つ場合もあり、いいことづくし。

デメリット

デメリットといっても見た目がマイナスになることはほとんどありません。ただ歯科矯正を一度始めると、治療方法にもよりますが、その方法によっては治療にかかる期間は2~3年、またはそれ以上かかる場合があるということです。器具が付いていることで滑舌が悪くなることもあります。ほとんどの歯科矯正が健康保険が使えず自費での診療になるため、費用がかかります。しっかりと決められた通りに装置をつけ続けないと、元に戻ってしまうことがあるので根気が必要です。

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歯科矯正の医療費控除について!

医療費控除とは、1年間に医療機関に支払った医療費が10万円以上だった場合(年収によりますが、上限は200万円)に、医療費が税金の還付対象になる制度です。この制度を利用すると、高額になってしまった年の医療費の負担を軽くすることが出来ます。つまり、矯正歯科治療をした場合は医療費控除の対象となりますので、矯正歯科治療の費用負担を軽減することが可能です。

控除される金額は下の計算方法で算出されます。

【医療費控除額=医療費の合計額ー保険金で補填される金額ー10万円】

控除額は所得税率が高いほど高くなります。つまり高額所得者ほど医療費控除で還付される金額が多くなる仕組みです。

申告について

医療費控除を受けるためには確定申告が必要です。年末調整を会社で行っているサラリーマンの方も確定申告しなくてはいけません。また、自営業の方は通常の確定申告と一緒に申告をすることになります。書類を揃えて、地域の税務署や申告会場へ行きましょう。

領収書について

領収書の発行業務・受取り義務が定められているので、必ず受け取り保管をしてください。 税務上の証憑書類となりますので、領収書の再発行は行っていません。 万が一、領収書を紛失し、確定申告等で必要となる場合は、支払証明書を発行しています。

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公的医療保険で矯正治療が保険適応になる?

公的医療保険が適用される矯正治療があります。矯正治療が病気を治すことに匹敵するような症例が該当することになりますので、稀な症例にはなりますが、「適応するかもしれない」という方は参考程度にご覧ください。

  • 生まれつき先天性の異常(指定された59の疾患)
  • 顎の大きさや形、位置などが著しく異常な顎変形症と診断された場合
  • 前歯の永久歯が3歯以上萌出不全で起きる噛み合わせの異常 (埋伏歯開窓の手術を要する場合に限る)

これらの条件を満たし、歯科医師が診断したものに関しては公的な医療保険を適用して矯正治療を受けることができます。ただし、適応される疾患名や条件、受けることができる医療機関など細かく限定される部分もありますので、事前に調べておかれる方がよいでしょう。能性としては、顎変形症と診断された場合に適応になるというケースが多いかと思いますので、参考にご紹介します。

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歯科矯正の価格は?

歯科矯正にかかる費用は、矯正治療の種類、料金相場、治療期間の目安など様々なパターンによって金額が異なってきますので、参考程度にご紹介します。

  • インビザライン:部分矯正 40万~50万円
  • インビザライン:全顎矯正 80万~100万円
  • 筋機能矯:30万~50万円
  • ワイヤー矯正:表 60~110万円
  • ワイヤー矯正:裏側100~160万円
  • マウスピースでの部分矯正 :40万~50万円
  • マウスピースでの全顎矯正 :80万~100万円

一括では支払いが難しい場合、ローンというお支払方法を選択できる歯科があります。デンタルローンは、高額な歯科治療費をローン会社が歯科医院に立替払いしてくれる方法で、一般的なクレジットカードやリボ払いより金利が安いため、利用しやすいメリットがあります。またデンタルローンで支払いをした場合も、利用料金は医療費控除の対象です。

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歯科矯正で健康的な歯を!

当たり前のようにある「歯」は、たくさんの大事な役割を持っています。歯を失って、初めてその大切さに気づくことにならないよう、歯の大切さや失うことのリスクなどをしっかり理解しておきましょう。少しでも歯についてきになることがあれば、問題が発生してしまう前に歯医者や矯正歯科へ相談してみましょう!